当サイトはアフィリエイト広告(PR)を利用しています。
一度落ちた試験を受け直す前に、まず「いま何が出るのか」を公式の一次情報で確かめ直した記録です。私はAWS SOA-C03(CloudOps Engineer – Associate、旧SysOps Administrator)に609点で落ちています。再受験に向けて公式試験ガイドとC02/C03の比較ページを読み直したところ、分野の数が減り、コストの分野が消え、新しく明記された論点が4つあり、そのうち3つが私の落とした分野に重なっていました。
本記事は「変更点の網羅」ではなく、再受験する当事者が公式ガイドで出題範囲を点検し、次に埋める場所を特定したという記録です。同じ試験を受け直す人、これから初めて受ける人の地図になれば十分です。
1. まず結論:分野は6つから5つに減り、コストの分野が消えた
SOA-C03の正式名称は AWS Certified CloudOps Engineer – Associate(旧称:SysOps Administrator – Associate)。試験コードSOA-C03は改名後も変わっていません。形式は65問/130分/合格スコア720、択一と複数選択のみで試験ラボはありません。
出題分野は、公式の比較ページを読むとこう変わっています。
| 分野 | C02 | C03 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 1. モニタリング、ログ記録、分析、修復、パフォーマンスの最適化 | 20% | 22% | +2 |
| 2. 信頼性と事業の継続性 | 16% | 22% | +6(最大) |
| 3. デプロイ、プロビジョニング、オートメーション | 18% | 22% | +4 |
| 4. セキュリティとコンプライアンス | 16% | 16% | — |
| 5. ネットワークとコンテンツ配信 | 18% | 18% | — |
| 6. コストとパフォーマンスの最適化 | 12% | 消滅 | −12 |
一番大きいのは分野6「コストとパフォーマンスの最適化」が無くなり、6分野が5分野になったことです。浮いた12%のうち6%が分野2(信頼性)に、4%が分野3(デプロイ)に、2%が分野1に配り直されています。つまり「信頼性・デプロイ・モニタリング」の上位3分野が22%ずつ、合わせて66%。試験の重心がはっきり「運用して、止めず、直す」側に寄りました。
2. なぜ再受験前に公式ガイドを読み直したのか
一度目の私は、出題範囲を教材の目次でしか把握していませんでした。学習期間が約2週間しかなく、範囲を自分で確かめる工程を飛ばして、教材を前から順に詰め込んだ。その結果がこれです。
- ① モニタリング・ログ・分析・修復・パフォーマンス最適化(22%) … ❌ 改善が必要
- ② 信頼性と事業継続性(22%) … ❌ 改善が必要
- ③ デプロイ・プロビジョニング・オートメーション(22%) … ✅ 唯一「十分」
- ④ セキュリティとコンプライアンス(16%) … ❌ 改善が必要
- ⑤ ネットワークとコンテンツ配信(18%) … ❌ 改善が必要
敗因そのものは落ちた記事に書いたとおり、詰め込みで知識が定着しなかったことです。範囲の話ではありません。ただ、二度目に向けて決めたことが1つあります。「どこを埋めるか」は教材ではなく、AWSが公開している試験ガイドを一次情報として決める。そのために、公式の比較ページと分野別の詳細を最初に読みました。スコアの比較やその読み方は実スコアで難易度を比べた記事に譲り、ここでは範囲だけを扱います。
3. 公式ガイドに新しく明記された4論点のうち、3つが私の落とした分野にある
比較ページで「C03で追加」と読める論点は4つです。自分の分野別評価と並べると、こうなりました。
| # | 新しく明記された論点 | 分野 | 私の4/28 |
|---|---|---|---|
| 1 | CloudWatchエージェントを EC2/ECSクラスター/EKSクラスター に設定・管理し、メトリクスとログを収集する | 1(22%) | ❌ |
| 2 | CloudWatchのネットワークモニタリング(Internet Monitor/Network Monitor)の設定と分析 | 5(18%) | ❌ |
| 3 | コンプライアンス要件の適用(リージョンやサービスの選択) | 4(16%) | ❌ |
| 4 | AWS CDK によるリソーススタックの作成・管理(CloudFormationと並記) | 3(22%) | ✅ |
4つのうち3つが、私が「改善が必要」を付けられた分野にあります。逆に、唯一「十分」だった分野3に入った新規論点はCDKだけで、これはCloudFormationを知っていれば「コードで書いて、合成してCFnテンプレートを出す」という位置づけで押さえられる。ただし分野3は18%→22%に増えているので、「受かった分野だから放置」はできません。
これを敗因だとは言いません。ECSやEKSのコンテナからメトリクスを集める、ネットワークの到達性をCloudWatch側で監視する、リージョンやサービスをコンプライアンス要件で選ぶ——どれも運用の現場でいま普通に問われていることで、私の弱かった分野がそのまま「現場で問われる分野」だったというだけです。だからこそ、二度目はここから埋めます。
4. 消えたコスト分野の行き先:捨てるものと、分野1に移って残るもの
分野6が消えたからといって、コストと性能の話が全部消えたわけではありません。公式ガイドを読むと、旧6.1/6.2の中身は分野1のタスク1.3「コンピューティング、ストレージ、データベースリソースのパフォーマンス最適化」に吸収されています。整理するとこうです。
✅ 分野1として残るもの
- EBS:パフォーマンスメトリクスの分析とトラブルシュート、ボリュームタイプの最適化(ガイドに「パフォーマンス向上とコスト低減のため」と明記)
- S3:DataSync、S3 Transfer Acceleration、マルチパートアップロード、ライフサイクルポリシー
- 共有ストレージ:EFS/FSx/S3 File Gateway の評価・選択、EFSライフサイクル
- RDS:Performance Insights とそのレコメンデーション、CloudWatchアラームによる監視、RDS Proxy
- EC2:関連するストレージ・ネットワーク機能(プレイスメントグループを含む)の実装・監視・最適化
❌ 公式に「対象範囲外」と明記されたもの
- コストおよび総保有コスト(TCO)を分析する
- AWSサービスの課金と請求を管理する
つまり Cost Explorer、Budgets、請求アラーム、料金体系の暗記は、この試験では不要です。私の手元の「コスト」のまとめは、コストの資料としてではなく「分野1のパフォーマンス最適化の資料」として作り直すことにしました。ここを間違えると、出ない範囲に時間を使い、出る範囲(EBSのボリュームタイプやRDS Proxy)が薄くなります。
5. 削除・移動:S3静的ウェブホスティングは飛ばす、VPNはネットワークの分野へ
| 種別 | 内容 | どう扱うか |
|---|---|---|
| 削除 | S3の静的ウェブホスティング設定(旧タスク5.2) | 教材に出てきても深追いしない |
| 移動 | VPN:旧タスク4.2(セキュリティ)→ タスク5.1(ネットワーク) | ネットワークの分野として学ぶ |
| 移動 | 旧タスク6.1/6.2(コスト・性能最適化)→ タスク1.3 | 分野1として学ぶ(前章) |
移動は「消えた」のではなく「聞かれ方が変わる」という意味です。VPNはセキュリティの文脈(暗号化や認証)ではなく、オンプレとVPCをどうつなぎ、どう到達性を確保するかというネットワークの文脈で出ると読むのが自然です。オンプレ出身の私には、むしろ得意にできる移動でした。
6. out of scope の読み方:SOAは「設計する」ではなく「運用して直す」試験
公式ガイドには「受験者に想定されていないタスク」の一覧があります。抜粋するとこうです。
- 分散アーキテクチャを設計する
- CI/CDパイプラインを設計する
- ハイブリッドネットワークやマルチVPCネットワークを設計する
- セキュリティ、コンプライアンス、ガバナンスの要件を定義する
- リソースキャパシティーを評価して計画する
- コストおよび総保有コストを分析する/課金と請求を管理する
並べると、範囲外の大半が「設計する」「定義する」で埋まっています。SOAは設計の試験ではなく、すでにある環境を運用し、監視し、壊れたら直す試験——この読み方が、分野の比率(信頼性・デプロイ・モニタリングで66%)とも一致します。
私はこの数か月、SAP(ソリューションアーキテクト プロフェッショナル)の学習でネットワーク設計やマルチアカウント設計を積んできました。その知識はSOAの弱点分野を補強してくれる一方で、問題を読むときに「どう設計すべきか」から入る癖がつきます。SOAでは「いま起きている事象をどのサービスで検知し、どの操作で復旧するか」から入る。設計の視点を持ち込みすぎないというのは、私にとって具体的な注意点です。
7. 再受験に向けて、差分をどう学習に落としたか
点検の結果を、そのまま学習の優先順位にしました。
- 分野1(22%・❌):CloudWatchエージェント×EC2/ECS/EKS を最優先。旧コスト分野から移ってきた EBS/S3/EFS・FSx/RDS Performance Insights・RDS Proxy/プレイスメントグループ をここで扱う
- 分野2(22%・❌):増加幅が最大。ASG・ELB・Backup・DRの型・RDSのMulti-AZとリードレプリカ。新規論点はないが配点が一番重い
- 分野5(18%・❌):CloudWatchネットワークモニタリングを追加し、VPNをこの分野として学ぶ
- 分野4(16%・❌):コンプライアンス要件の適用(リージョン・サービスの選択)を追加。VPNはここでは扱わない
- 分野3(22%・✅):維持が基本。ただしCDKだけは新規に押さえる
- 全体:Cost Explorer/Budgets/請求管理は学習対象から外す
教材は、一度目の反省から「模試で測る教材」と「知識を埋める教材」を分け、模試の誤答だけを精読して、間違えた論点をその場で言語化する運用にしています。一度目に足りなかったのは量ではなく、この「定着させる工程」でした。再受験は秋を予定しています。結果がどちらでも、この記事の続きとして書きます。
まとめ:出題範囲は公式ガイドに全部書いてある
SOA-C03(CloudOps Engineer – Associate)は、6分野が5分野になり、コストの分野が消え、信頼性・デプロイ・モニタリングの3分野で66%を占める試験になりました。新しく明記された4論点のうち3つは、私が「改善が必要」だった分野にあります。
一度目の私は、これを公式ガイドで確かめずに本番に入りました。二度目は、どこを埋めるかをAWSの一次情報で決めてから学習に入ります。落ちた直後にいちばん効く作業は、勉強を増やすことではなく、「何が出るのか」を自分の目で確かめ直すことかもしれません。一緒に「シフト」していきましょう。
この記事は、SOA-C03の再受験に向けた学習記録の1本目です。落ちた経緯と、そこから何を変えたかは、以下からどうぞ。