AWS資格

AWS資格の難易度を実スコアで比較|CLF740・SAA698→743・DVA752・SOA609の全記録

「AWSの資格って、どれくらい難しいの?」——この問いへの答えは、たいてい「★★★☆☆」とか「SAAは中級レベル」という形で返ってきます。

私は、スコアレポートを全部出して答えます

CLF 740。SAA 698(不合格)→ 743。DVA 752。SOA 609(不合格)。5資格・6回ぶんの実スコアです。合格も不合格も、隠さず全部です。

そして、この6回のデータから、私は自分でも予想していなかったことを見つけました。AWSの分野別評価は、合格までの距離を教えてくれない——これを、体感ではなく数字で示します。

1. まず、全記録を出します

資格 受験日 スコア 合格ライン 結果
CLF-C02 2025-01-27 740 700 +40 合格
SAA-C03(1回目) 2025-02-26 698 720 −22 不合格
SAA-C03(2回目) 2025-03-12 743 720 +23 合格
DVA-C02 2026-04-14 752 720 +32 合格
SOA-C03 2026-04-28 609 720 −111 不合格

先に、細かいですが大事なことを1つ。CLFだけ合格ラインが700点です。アソシエイト以上は720点。同じ「合格」でも基準が違うので、CLFの740とSAAの743を並べて「ほぼ同じ実力」と読むことはできません。

この表を眺めて、自分でも驚いたことがあります。6回のうち5回が、合格ラインから±40点の圏内に収まっている。+40、−22、+23、+32。私はどの試験でも、ギリギリのところを行ったり来たりしていました。

そして、1つだけ、明らかに違う数字がある。SOAの609、−111点です。

2. アソシエイト3つは、横並びではなかった

合格した2つ(SAA 743 / DVA 752)と、落ちた1つ(SOA 609)。この143点の差が、私にとってのアソシエイト間の難易度差です。

資格の紹介ページを見ると、SAA・DVA・SOAは同じ「Associate」の段に並んでいます。難易度も同格として語られることが多い。私は、その前提を自分のスコアで裏切られました。

ただし、正直に留保を置きます。この143点差は「試験そのものの難易度差」ではなく、「私にとっての難易度差」です。開発寄りの経験がある人ならDVAが楽でしょうし、運用の実務が長い人ならSOAが一番簡単かもしれない。難易度は、試験の側だけでなく受ける人の背景との相性で決まります。

それでも、この数字には意味があります。オンプレ出身でクラウドに移ってきた人間が受けると、こう割れるという一例だからです。星の数には、その情報がありません。

3. DVAとSOAは、14日しか空いていない

DVAを受けたのが2026年4月14日。SOAを受けたのが4月28日。その間、14日です。

同じ人間が、同じ時期に、同じような学習ペースで、2週間の間隔で受けた。条件はほぼ揃っています。それでも結果は752点(合格)と609点(不合格)に割れました。

この14日間に、私の能力が急に落ちたわけではありません。DVAで通用したやり方が、SOAでは通用しなかった——それだけです。

DVAは開発系で、「作る側」の知識が問われます。ここは教材で体系的に詰め込めば届く範囲でした。一方SOAは運用系です。監視、信頼性、セキュリティ、ネットワーク——「実際に運用したことがあるか」が問われる領域で、詰め込みが効きませんでした。

実際、SOAで609点を取った時の分野別を見ると、5分野のうち「コンピテンシーを満たしている」と評価されたのは「デプロイ、プロビジョニング、オートメーション」の1分野だけ。しかもそれは、直前に受けたDVAの知識がそのまま転用できた分野でした。

DVAの貯金で取れた1分野を除くと、SOAの領域で私はほぼ何も持っていなかったことになります。14日の詰め込みで埋まる差ではありませんでした。

4. 「全分野クリア」でも、+40点しかなかった

ここからが、この記事で一番書きたかったところです。

CLFのスコアレポートを見ると、4分野すべてが「コンピテンシーを満たしている」でした。クラウドのコンセプト、セキュリティとコンプライアンス、クラウドテクノロジーとサービス、請求・料金・サポート。全部クリアです。

CLF-C02の分野別評価。全4分野がコンピテンシーを満たしている
CLF(740点/合格ライン700)は全4分野が「満たしている」。それでも余裕は+40点だった

その結果が、740点。合格ラインは700点なので、+40点です。

「全分野で合格者に期待される知識が備わっている」と判定されて、なお40点。分野別評価が満点でも、点数の上では薄氷でした。

5. 分野別評価は、合格までの距離を教えてくれない

そして、6回のデータを並べたときに気づいた、いちばん大事なことがこれです。

SAAの1回目は「4分野中1つだけ満たしている」で、698点(−22)。

SOAは「5分野中1つだけ満たしている」で、609点(−111)。

SOA-C03の分野別評価。5分野中デプロイのみコンピテンシーを満たしている
SOA(609点・不合格)。満たしているのは「デプロイ」1分野だけ

レポートの見た目は、ほとんど同じです。「満たしている」の欄にオレンジが1つだけ、あとは全部「改善が必要」。パッと見の絶望感も同じでした。

それなのに、実際の点差は22点と111点。89点も違います。

この差は、決定的でした。SAAは14日で覆せました。SOAは覆せませんでした。同じ顔をしたレポートの裏側で、必要な努力の量が5倍違ったわけです。

実は、AWS自身がスコアレポートにこう書いています。

上記のセクションレベルのスコア情報は、試験の合計スコアよりも信頼性が低く、今後のテスト成績の指針となるものではないため、受験者は注意する必要があります。

私はこの但し書きを、ずっと読み飛ばしていました。でも、6回ぶんのデータを並べて初めて、これが本気の警告だと分かりました。分野別評価は「どこが弱いか」の傾向は教えてくれます。しかし「あと何点足りないか」は、まったく教えてくれないのです。

落ちたら、分野別の色を見て絶望しないでください。見るべきはスコアです。

6. 「一発合格」の中身

DVAは一発合格です。そう書くと、余裕で通ったように聞こえます。

実際は752点。合格ラインまで、たった32点の余裕でした。しかも分野別を見ると、「トラブルシューティングと最適化」(出題比率18%)は「改善が必要」のままです。

DVA-C02の分野別評価。トラブルシューティングと最適化のみ改善が必要
DVA(752点・一発合格)。「トラブルシューティングと最適化」は改善が必要のまま受かっている

つまり私は、弱点を1つ抱えたまま一発合格しています。同じことがSAAの2回目にも言えて、743点で合格した時も、最大配点30%の「セキュア」は「改善が必要」のままでした。

ここから言えることは、はっきりしています。全分野を仕上げなくても、AWSの試験は受かります。合否は合計スコアで決まるからです。「全部潰してから受けよう」と考えている人は、たぶん必要以上に待っています。

そして、これは難易度記事を読むときに知っておいてほしいことでもあります。「一発合格しました」という体験記の裏側は、たいてい見えません。楽勝の752と、薄氷の752は、記事の上では同じ「一発合格」として並びます。私の752は後者です。

7. スコア順・難易度ランキング

体感ではなく、私のスコア順に並べるとこうなります。

  • 1位(最も難しかった): SOA-C03(609/−111)… 運用の実務経験が問われる。詰め込みが効かない。私にとって唯一、別格に難しかった
  • 2位: SAA-C03(698/−22 → 743/+23)… 範囲が広く、取りこぼしが積み上がる。ただし演習量で越えられた
  • 3位: DVA-C02(752/+32)… 開発知識が体系的に詰め込める。ただし+32点=薄氷
  • 4位(最も易しかった): CLF-C02(740/+40)… 全分野クリア。ただしこれも+40点で、余裕とは言えない

繰り返しますが、これはオンプレ出身でクラウドに移ってきた私の順位です。あなたの順位は違うはずです。ただ、「アソシエイトは全部同じくらい」ではないということだけは、143点差が証明しています。

8. これから受ける人へ

6回ぶんのスコアから言えることは、3つです。

自分の実務と近い資格から受けてください。私はDVAで752を取った勢いでSOAに行き、609で跳ね返されました。資格の並び順ではなく、自分の経験との距離で順番を決めるべきでした。

落ちたら、分野別ではなくスコアを見てください。−22点と−111点では、次にやるべきことが正反対です。前者は演習量の問題で、2週間で覆せます(実際に覆しました)。後者は経験の問題で、同じやり方の反復では動きません。そして分野別の色は、そのどちらなのかを教えてくれません。

「全部できるようになってから」を待たないでください。私は弱点を残したまま、DVAもSAAも合格しています。

まとめ

AWS資格5つ・6回ぶんの私の実スコアは、CLF 740/SAA 698→743/DVA 752/SOA 609でした。同じアソシエイトで143点割れ、DVAとSOAに至っては14日しか空いていません。

そして最大の発見は、分野別評価が同じ顔をしていても、点差は22点と111点に割れるということでした。難易度は、試験の側にあるのではなく、自分の経験との距離にあります。

この記事の数字は全部、AWSが発行したスコアレポートに書かれているものです。体感でも、記憶でもありません。難易度で迷っている人が、星の数より少しだけ確かなものを手に入れられたなら、書いた甲斐があります。

※それぞれの詳しい記録は、SAAに698点で落ちて14日後に743点で合格した話と、SOAに609点で落ちた話に。そもそも私が43歳でオンプレからクラウドへ転職した経緯と、CLFを取ったのが入社した月だった理由も書いています。現在は上位資格のSAP(プロフェッショナル)に挑戦中です。

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